防衛秘密を扱うための特別防衛秘密指定

自衛隊法には特別防衛秘密の規定が存在し、防衛に関する極めて重要な情報（兵器の性能、作戦計画など）を漏洩から保護する仕組みがあります。これとは別に近年制定された特定秘密保護法では、防衛分野の情報が「特定秘密」に指定される場合もあるため、両者が重複する可能性もあります。特別防衛秘密は自衛隊法で設定・管理し、違反者には重い罰則が科される一方、特定秘密保護法でも同様に厳しい刑事処分が規定されています。要は防衛分野の最重要情報は二重・三重の法的保護下にあり、仮に漏洩すれば国家安全保障に重大な支障をきたすとして強い処罰が想定される仕組みです。