回答の日付: 15.01.2025
防衛出動は、自衛隊が外国からの武力攻撃を受けたり攻撃が現実化しそうな場合に発令される最も強い行動様式です。内閣総理大臣がこれを決定し、自衛隊は戦闘行為を含む武力を行使し得る広範な権限をもつことになります。一方、治安出動は国内の大規模騒乱やテロなど警察力では制圧困難な場合に自衛隊を投入する制度で、あくまで国内秩序の維持が目的です。防衛出動が憲法9条の範囲内かどうかは、政府の長年の解釈に依拠し、限定的な自衛権発動と位置づけられます。治安出動については、警察権との調整と国会承認などが必要であり、権限乱用を防ぐため厳格な要件が定められています。