護衛艦への核兵器持ち込みは違法？

日本の非核三原則は政策宣言であり法的拘束力は直接ありませんが、核兵器の保有は憲法9条上の自衛権解釈として「必要最小限度の範囲を超える」と政府が従来答弁しており、自衛隊が核兵器を保有・搭載することは政府見解上認められていません。法律面では「核兵器禁止条約」に日本は署名していない一方で、NPT（核拡散防止条約）の非核兵器国として核保有を禁じられています。また核関連物質の持ち込みは原子力基本法とも抵触する可能性があり、国内世論的にも深刻な反発が予想されます。米軍艦艇の核持ち込み問題は日米間で曖昧な密約疑惑が取り沙汰されましたが、自衛隊護衛艦に核を搭載することは法的・政治的に極めて困難です。