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派遣社員と請負契約との違いは?偽装請負になるとどうなる?

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14.01.2025

派遣社員は労働者派遣法に基づいて派遣元(派遣会社)の雇用契約下にある者が派遣先企業の指揮命令を受けて働く形態です。一方、請負契約の場合は受注した企業(請負事業者)が独立して業務を遂行し、指揮命令は請負企業が行います。もし名目上は請負だが、実際には派遣先企業が直接指示しているなど指揮命令が派遣先に及んでいるなら偽装請負と判断される可能性があり、労働関係法令違反として処分や使用停止のリスクがあります。偽装請負は安価な派遣労働のように使いたい企業が契約形態を偽装する悪質行為として問題視されています。

ともかく 19.01.2025
回答の日付: 19.01.2025

派遣と請負の大きな違いは、「労働者の指揮命令権がどこにあるか」と「労働者の雇用関係がどこにあるか」です。派遣なら派遣会社と労働契約を結びつつ、派遣先の管理者の指示で作業をしますが、請負の場合は請負業者が自社の従業員に独自の指示を出して業務を完遂する形が本来の姿です。実際には請負会社が実質的に関与していないまま、派遣先が直接「指示・指揮」をしていると「偽装請負」とみなされ、労働者派遣法違反などで是正勧告や罰則対象となります。正しい運用をするには、請負会社が作業工程や勤務管理を行い、派遣先は成果物に対する検収や品質要求を行うだけに留めることが望ましいです。

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