回答の日付: 25.12.2024
不定期船(トランパー)では、船社が特定航路を持たず、貨物の需要に合わせて寄港地を変える形態が取られます。通関上は、船が入港する都度、入港申告や積み卸しの貨物リストを税関に提出し、検査の指示があれば行う仕組みです。定期航路と比べスケジュールが流動的であり、使用する港がその都度異なる場合も多いため、港湾当局との事前調整や保税地域の確保が課題となります。積載する貨物の種類(プロジェクト貨物、大型機械など)が特殊な場合は輸出入許可が必要な法令(外為法やWTO協定に基づく輸入規制)に抵触しないか確認する必要があります。結果として不定期船の通関はスケジュール面も含め柔軟な対応が要求され、事前の書類準備と税関協議が極めて重要です。