回答の日付: 26.01.2025
NVOCCが荷主と締結した「複合運送契約」では、NVOCCが主たる運送人の立場を取り、サブフォワーダーはNVOCCの下請けや代理の位置付けになります。よって荷主から見れば、NVOCCが輸送全体の結果責任を負う「総括責任」を負担することが一般的です。サブフォワーダーに過失があって貨物に損害が生じた場合でも、荷主は原則としてNVOCCに対して損害賠償を請求し、NVOCCがサブフォワーダーへ求償する形になります。ただし契約書でサブフォワーダーの限定責任や免責規定を盛り込むこともあり、求償先の法的枠組みは連鎖的に整理が必要です。最終的に、荷主は最初に契約を結んだNVOCCから補償を受けられるよう保護されるのが通例となります。