回答の日付: 06.11.2024
コールドチェーン輸送では、契約で定められた温度帯を維持する義務が運送人に課せられます。もし温度記録装置や運行管理に過失があり、一定時間以上温度帯を外れたことが証明されれば、運送人が損害を賠償する義務を負う可能性が高いです。ただし荷主の荷姿や包装に問題があったり、受渡し前後に荷主側が適正温度管理を怠っていた場合は運送人が免責される場合もあります。運送契約時に温度記録方法や警報システム、緊急時の対応手順など細かく取り決めておけば、事故原因が明確化しやすく、紛争時にも責任分担がはっきりします。食品衛生法や医薬品医療機器法の基準にも合致した輸送体制を整備し、トラックや保冷コンテナ内の温度監視データを保存しておくことが紛争予防に欠かせません。