回答の日付: 17.01.2025
電力・ガスなどのエネルギー業界での企業統合やM&Aも、一定の売上規模を超えれば独占禁止法に基づく公正取引委員会の企業結合審査を受ける必要があります。エネルギーは地域独占の歴史があり、自由化が進む中でも大手事業者が強い市場シェアを持つため、統合により新規参入が難しくなる懸念がある場合には公取委が厳格にチェックします。市場をどう区分するか(地域的区分か、発電・小売などセクター区分か)や、利用者選択の自由度などを考慮し、実質的な競争制限につながらないかを審査します。必要に応じて発電所の売却などの条件が付されることもあり、エネルギー政策上の観点と独禁法上の観点が併せて調整されるのが特徴です。