回答の日付: 21.01.2025
信用状取引の原則として「書類信用取引(Documents are everything)」が挙げられ、銀行は書類上の要件と一致するかどうかを厳格に審査し、書類がL/C条件に合致していれば支払い(または買取)を行います。実際の貨物の品質・数量や納期の遅れなどは銀行の審査対象外となり、そこに問題があっても銀行は責任を負いません。すなわち、銀行は書類の形式不備がなければ支払い義務を履行するのみで、貨物トラブルは売主と買主間の契約問題として解決すべきとされます。買取銀行が不良品の存在を知っていても、書類が整っていれば支払いを拒否できないのが信用状取引の仕組みであり、これを「独立抽象性の原則」と呼びます。