回答の日付: 16.01.2025
国際海上運送契約で運賃を「Prepaid」とする場合は、出港前に荷主が運賃を支払う形で、海上運送人にとっては回収リスクが少なく、船荷証券にも「Freight Prepaid」と記載されます。一方、「Collect」は到着港で受取人が運賃を支払う方法で、実質的に出荷人は運賃負担せず、受取人が負担する仕組みです。契約上は、どちらを選ぶかで紛争の発生が異なり、Collectの場合に受取人が拒否すると船会社が運賃回収できず、荷物が留置されるなどトラブルが起こりやすいです。また信用状決済の場合、「運賃前払いでのB/L」が必要なこともあるため、金融実務と連動して決定します。法律的にはどちらも有効ですが、当事者のリスク分担や支払い保証の取り決めが重要となります。