フランチャイズ店への専属配送契約は独禁法違反？

フランチャイズビジネスでは、統一物流網を使うことでブランド品質や納品リードタイムを一定化する正当な理由が認められる場合が多いです。しかし、加盟店に対し著しく高い運送料を押し付けたり、他の物流業者を利用するとペナルティを課すような強制があれば「排他条件付き取引」や「優越的地位の濫用」になるリスクがあります。公正取引委員会は加盟店が実質的に選択余地を失い、経済的に不当に不利な条件を飲まざるを得ない状況を問題視する立場です。したがって、フランチャイズ本部が専属配送を義務付ける場合、合理的理由（コストメリットや品質向上）と加盟店への経済的利益の還元などを適切に示し、独禁法上問題視されないよう透明性を確保する必要があります。