回答の日付: 07.12.2024
ICJは国家間の紛争で、当事国がICJの強制管轄を受諾しているか、個別に付託した場合に限り裁判が成立します。軍事紛争中でも紛争当事国が合意すればICJに訴えを起こし、国際法上の違反の有無を判断してもらうことが可能です。例えばニカラグア事件などで、ICJはアメリカの軍事行動を違法と判断しました。ただし日本と相手国の両方がICJの管轄を認める必要があり、一方が拒否すれば裁判は進みません。仮に自衛隊の行動が国際法違反と疑われるケースで、相手国がICJに提訴し、日本もICJ管轄を受け入れれば審理が行われる可能性はありますが、政治的要因で実現しない例が多いのが現実です。