回答の日付: 06.01.2025
船舶の排ガス規制はMARPOL条約Annex VIや国内の大気汚染防止法などで強化されており、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の排出量を制限する規定が設けられています。エンジン改造やスクラバー(排ガス洗浄装置)の設置は正当な手続きを踏んで実施されれば合法ですが、基準を満たさない部品を取り付けたり、意図的に測定を騙す不正改造を行ったりすれば、運航停止や罰金、船主や整備業者への刑事責任が課される可能性があります。また、PSC検査で発覚すると海外港湾当局から厳しい制裁を受けるケースも珍しくありません。環境規制は今後一層厳しくなる見込みのため、船主は技術的信頼性の高い改造方法を選択し、認定エンジニアやメーカーと連携して適合証明を取得するなど、コンプライアンスを徹底する必要があります。