回答の日付: 16.11.2024
海洋汚染防止法はMARPOL条約を国内法化した法律で、船舶からの油、廃水、廃棄物などの海洋投棄や排出を厳しく規制しています。例えばバラスト水や機関室排水に含まれる油分を一定濃度以上含む状態で海洋に流すことは禁止され、油水分離装置の設置や記録簿(オイルレコードブック)の備え付けが義務付けられています。違反が確認されれば海上保安庁が取り締まりを行い、船舶の出港停止や罰金刑、船員への懲役刑が科されることがあります。さらに国際的にもPSC(ポートステートコントロール)検査で指摘されると、大きな営業損失に繋がるため、船主や運航者は最新の規制を理解し、適切な設備投資と乗組員教育を行うことが不可欠です。