回答の日付: 02.12.2024
私的整理は、裁判所を介さずに債権者との合意を得て借金の返済条件を見直す手続きであり、企業再生や個人の債務整理でも用いられます。任意交渉型とも言われ、各債権者ごとに同意を得る必要があるため、全債権者が合意しなければ一部債権者が強硬姿勢を取り不成立となるリスクがあります。メリットは法的倒産手続きと比べて柔軟性が高く、合意できれば早期に再建方針を確定し、企業の場合は信用不安を大きく招かずに済む点です。一方、デメリットとして、全債権者との合意をまとめるのが難しく、時間や調整コストがかかること、また秘密裏に進められる一方で、一部債権者からの同意を得にくいと頓挫する可能性がある点が挙げられます。合意が得られなかった場合は、法的整理へ移行せざるを得なくなることもあります。