少額工事や物品調達で電子見積もり合わせを利用するメリット

この電子見積もり合わせは、小規模案件で一般競争入札のような大がかりなプロセスが不要な場合に使われ、業者に対して発注者が仕様書や数量などを明示し、複数見積を取得した上で最安値を採用する手法です。特に緊急性がないが額が小さい案件には適しており、一定の透明性を確保しつつ調達事務を簡素化できます。一方、電子メールでやり取りする際はセキュリティ対策（暗号化や認証）を行わないと情報漏えいリスクが残るため、自治体によっては専用の電子調達システムを構築しているケースもあります。利用者からは「入札に比べ形式が緩い」との指摘もあるため、適正プロセスを周知し談合や不正な価格調整が起きないよう留意が必要です。