学校敷地内の事故は誰が責任を負う？

学校の管理下で生じた事故については、学校や教師に過失（安全配慮義務違反）があると認められれば損害賠償責任を負う可能性があります。例えば、転倒場所に明らかに危険な設備や不備があった場合、教師の指導や監督が不十分だった場合などが該当します。具体的には地方自治体が設置する公立学校では、地方自治体が賠償責任を負うケースが多く、私立学校の場合は設置者である学校法人が責任を負います。一方で、避けられない偶発的な事故である場合や、生徒本人の不注意が大きい場合には、学校側に賠償責任が認められないこともあります。保護者としては、まず事実関係を正確に把握し、必要に応じて医療費や治療記録を保存しておくとともに、学校側との話し合いをきちんと行うことが重要です。