公共調達の国際比較:日本と欧米ではどこが違う?
- 04.12.2024
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欧米では政府調達がGPA(WTO政府調達協定)やEUの調達指令などで厳格に規定されており、入札公告や契約情報の公開もきめ細かく行われる傾向があります。また、小規模事業者や社会的企業を支援するセットアサイド制度(一定比率をマイノリティや女性経営企業に割り当てる)など、政策目標を調達と結びつける仕組みも盛んです。一方、日本では国や自治体ごとの制度がバラバラで、地域経済振興や環境対応などの目標を総合評価方式で取り入れる程度にとどまる例が多く、欧米ほど積極的な政策連携は進んでいません。さらに日本は「最低価格落札方式」の割合が依然として高く、業者間談合や品質低下への懸念が根強いです。