公契約条例で労働条件を保証する動きと公共調達との関係
- 19.01.2025
回答なし
一部の自治体では、公契約条例を制定して公共工事や業務委託で働く労働者の賃金や労働条件を改善する取り組みを行っています。公共調達法だけではカバーしきれない「労働者保護」の要素を条例で補完し、最低賃金よりも高い水準の賃金を設定する、賃金支払い方法を厳格化するなどの仕組みです。入札に参加する業者は、この公契約条例の要件を満たす誓約書を提出し、違反が発覚すれば契約解除や指名停止の処分を受けることもありえます。とりわけ清掃業務や介護、福祉など労働集約型の委託業務で、低賃金・長時間労働が問題となりがちな領域で導入が顕著です。