個人事業主の廃業と破産の違い

個人事業の廃業とはあくまで事業を停止する手続きであり、税務署へ廃業届を提出すれば事業としての活動は終わりますが、これによって既存の借金が自動的に免除されるわけではありません。一方、破産手続き（自己破産）を行うと、免責が認められれば借金返済義務が法的に消滅します。ただし官報公告や信用情報への登録といったデメリットや、一部資格制限もあります。廃業だけで借金の問題は解決しないため、負債が大きく返済が困難な場合は破産や個人再生などの法的手段を検討し、弁護士に相談して正しいプロセスを踏むことが必要です。