回答の日付: 11.12.2024
仲裁判断は最終かつ確定的な拘束力を持つため、当事者同士が勝手に合意しても、その仲裁判断を法的に無効化することはできません。ただし仲裁判断に基づいて発生した権利義務を互いに放棄したり再度契約書を結ぶなど、「和解的な新たな契約」を締結することで実質的に判断内容を変更することは可能です。つまり、仲裁判断は法的拘束力を持ち続けますが、当事者の合意で更なる再和解を行い、それに基づいた履行をするなら、実務上はそちらに従う形となります。もっとも、仲裁判断が既に執行段階に入っている場合、相手方が応じなければ再交渉は困難ですから、慎重に検討する必要があります。