回答の日付: 15.01.2025
仲裁判断は、国内では仲裁法に基づいて「執行決定」を裁判所に申し立てることで強制執行が可能です。裁判所が執行決定を認めれば、判決と同様に財産差押えなどの手続きが進められます。国際仲裁の場合、「ニューヨーク条約(外国仲裁判断の承認及び執行に関する条約)」に加盟している国同士であれば、加盟国の裁判所で仲裁判断を承認し、強制執行することが比較的容易です。ただし、条約の適用要件や公共の秩序(public policy)に反しないかなど形式的審査は行われるため、必ずしも自動認可されるわけではありません。それでも国際商事仲裁の利点として、国境を越えた執行が判決よりもスムーズにできる体制が整っています。