二次破産(連鎖倒産)は予防できる？

連鎖倒産を防ぐには、まず取引先の信用調査や与信管理を徹底し、掛売りや納期リスクを適切にコントロールすることが重要です。法的には所有権留保を活用して商品の所有権を取引先に完全に移転しない形にする、前金制や債権保全（保証や質権設定など）を契約条項に組み込むなどの対策が考えられます。また、経営セーフティ共済（倒産防止共済）に加入すれば、取引先が倒産した際に立替払いを受けられる場合があります。取引を多角化し、一社への依存を減らすのも連鎖倒産のリスクを下げる手段です。いずれにしても法的保護と財務健全性の両面から備えておくことが連鎖倒産回避のカギとなります。