モントリオール議定書と日本のフロン規制

モントリオール議定書は、オゾン層破壊物質である特定フロンやハロンなどの生産・消費を段階的に削減・廃止する国際協定です。日本ではオゾン層保護法（オゾン層の保護のための特定物質の規制等に関する法律）やフロン排出抑制法を整備し、製造・輸入・使用の規制を実施しています。特定フロンの新規生産は原則禁止されており、冷凍空調設備からフロンを回収・破壊することも義務付けられています。違反して無許可生産や回収義務を怠った場合、事業者に対して罰金・業務停止などの行政処分が下される可能性があります。さらに、廃棄時のフロン回収を怠ると高額な罰則対象となるため、各企業や業者は設備管理や点検・漏洩防止策を徹底する必要があります。