ホームスクーリングは義務教育に反しない？

日本の法律上は、学校教育法により「保護者は子どもを小・中学校に就学させる義務を負う」と定められています。そのため、海外のようにホームスクーリングを選択肢として公式に認める仕組みは基本的にはありません。ただし、不登校や特別な事情がある場合に「就学義務猶予・免除」の認定を受けたり、在籍しながら別の学習形態をとるケースがあるのも事実です。文部科学省が明確にホームスクーリングを容認しているわけではなく、教育委員会の判断によっては「在籍義務は果たしているが、実態としては不登校」という扱いをされることがあります。実際にはフリースクールやオンライン学習を活用して学力を維持する家庭もあり、今後の教育制度の変化や法改正によって対応が変わる可能性もあるため、現時点では公的に完全なホームスクーリングは認められていないというのが実状です。