回答の日付: 30.01.2025
データセンター事業者と顧客企業との間の契約(SLA: Service Level Agreement)の内容がまずは決定的に重要です。SLAに稼働率(例:99.9%保証)や復旧時間、賠償上限額などが明記されていれば、それに従った補償がなされます。一般に、災害や不可抗力の場合は免責となる条項が入っていることが多いです。民法上の債務不履行責任が認められるには、事業者に過失があることの立証が必要となり、裁判例でも契約上の責任範囲を超える大きな賠償を認める例は少ないです。顧客側は重要データのバックアップや冗長化を行うなど自己防衛策を講じることが推奨され、データセンター事業者は高い可用性と災害対策を公表することで信頼を得る形が一般的となっています。