回答の日付: 31.01.2025
独占禁止法上、事業者間で価格や取引条件を協定して市場競争を制限する行為(カルテル)は違反となります。スポーツ界ではスポンサーが複数集まる場面も多いですが、互いに競合する企業が広告単価や露出条件を統一する合意を結べば、カルテルとみなされるリスクがあります。また、大会やリーグ主催者が特定スポンサー以外の参加を排除する場合、取引先制限として不公正な取引制限に該当する恐れもあります。ただし、スポンサーシップはブランドイメージ向上のための契約であり、純粋に競争制限につながるかどうかは具体的事情によります。公正取引委員会は市場影響の大きさや主催者の立場、協定内容を総合的に判断し、違反があれば排除措置命令を行う可能性があります。