回答の日付: 19.11.2024
株主間紛争は会社運営や経営方針が絡むため感情的になりやすく、公開企業ほどではなくてもプライバシー性が高いケースが多いです。仲裁を利用すれば、非公開の場で専門家による迅速な解決が期待でき、紛争が公になるリスクを減らせます。加えて、仲裁人に会社法の専門家や会計士などを選定すれば、事案に即した判断を得やすいメリットも大きいです。また、仲裁で合意を形成することで将来的な株主同士の関係修復が図りやすい側面もあります。ただし株主間契約や定款にあらかじめ仲裁条項を定めておく必要があり、これを適切に整備していないと、一方当事者が仲裁を拒否すれば実現しない点に留意が必要です。