狩猟犬や牧羊犬など、動物の労働は法律で規制される？

動物福祉の観点からは、過度な訓練や長時間の酷使が動物虐待に当たる可能性があります。ヨーロッパなどではサーカスでの動物ショーを禁止する国もあるように、働く動物に対する福祉基準を厳しくする動きが世界的に進みつつあります。日本でも警備犬・盲導犬・セラピードッグなど、働く動物に配慮した休息時間や健康管理が重要視され、動物愛護団体が実態を監視するケースも増えています。法的にはっきりと「働かせすぎ」を規制する条文は少ないですが、動物が深刻なストレス状態に陥るような飼育実態は動物愛護管理法が定める虐待禁止違反として処罰対象となり得ます。